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生け花と聞くと敷居が高く、なにか難しいイメージがありませんか?
しかし、まずは命ある草花に触れ、自分の好きな形で接していくうちに、きっと華道の魅力に気づいていただけるのではと思います。
実は、生け花の世界にはたくさんの流派があり、いろいろな形やきまりもあるのですが、まずは花のある生活で、何かいつもと違う感覚に触れていただければと思います。

いけばなに使用するもの

まずはじめに、お花に使う道具です。
花を生ける時に使用するものは、 ①うつわ(器)、②花(季節の植物)、③けんざん(剣山)④花はさみ(わらび手はさみ)です。
この他 輪ゴム、針金、セロテープなどもあると便利です。

うつわ(器)

水が入るものなら器として使えます。グラスカップやサラダボウルなど、キッチン周りで探してみるのも楽しいですね。
慣れるまでは、大きさが15cm〜25cmぐらいで剣山が置ける形のものがおすすめです。

花(季節の植物)

植物には『木』『植物』があり、大きいもの、小さいもの、春に綺麗なもの、夏に綺麗なもの、秋に綺麗なもの、冬に綺麗なもの…など色々なものがあります。
より細かに見ていくと、花が美しい植物、葉っぱが綺麗な植物、実がかわいい植物などそれぞれ特徴を持っています。
『木』『花』『葉っぱ』『草』…これらを組み合わせていけばなに使用します。

さまざまな形 専慶流

立花

供花や立て花から江戸元禄期には器を使って多様な草木を大きい書院造りの座敷空間にいけられた。

生花

抛入花から発展し主要な三つの役枝で構成される(生花)で、床の間や町人達の新しい文化として発展した。

抛入花

数寄屋造の小さな空間に自由にいけられ、壺や、瓶など口が狭く高さのある花器を用いて自由にいけられた。

盛花

明治維新後は西欧文化の影響から短い園芸種の花や水辺の景色を表すなど、口が広く浅い器に剣山でいける。床の間から洋間へ、大正期には玄関など家庭の隅々までいける場が広がる。

自由花

器や様式にとらわれず照明や、ガラス、鏡と華麗な蘭など最新の素材を駆使して昭和モダンを求め、さらに建築の広い空間に芸術性を求めていった。

現代のいけばな

第二次大戦後は前衛美術という運動に乗り、鉄、石、樹脂などかつてない素材の広がりと、世界の植物を駆使して、芸術性にとんだ造形で新しい創作空間にのぞんでいます。
花材の流通や栽培技術でこれまでにない新たないけばなの表現が生まれ個性的なイメージが広がります。

あまり考えすぎず、自由な発想で

華道には「型」というものがあるのですが、専慶流では、まず自由なは発想で、枠にとらわれず、まずは生けてみる事が大切だと思っております。 花に触れ花を生けることにより、皆様の生活に何か変化が現れると幸いです。